物件所在：東京都葛飾区
種類　  ：居宅・店舗
処理形態：隣地の借地権と一緒に解決

　相談者は昭和３0年代から住んでいた先代から相続を受けた借地権に住んでいた。地主より賃料の値上げを請求されて困り、借地借家人組合に加入して地代は供託している状況。年齢的にも今後が心配なので、処分して子供の近くに住みたいと相談があった。

早速、現地を見ると当時は許されたのだろうが、現在の建築基準法では同じ建物どころか、ひと回り小さな建物になってしまう。隣には長年使用していないと思われる借地権の空店舗があった。リフォームして使用するには使い勝手が悪い。

隣地の空店舗の所有者を調べて連絡を取ったところ、処分したいと思っていたがズルズルと時間が経ってしまっていた。とのこと。当社で買取らせて頂きたい旨を伝える。

相談者と地主は地代を供託していて昔からのシコリもあり、地主と関係性が悪い。地主のところへ何度も出向き、問題の解決として当社で買取るので承諾していただきたい旨を伝える。

２ヵ月程度経ち、空き店舗の物件の条件が固まり当社で買取が決まる。地主へ２物件を一括で承諾して欲しいと交渉内容を変えて交渉を続けた。しばらくしてやっと蟠りが解れて土地の管理をしている不動産会社を紹介してくれた。

管理している不動産会社へ出向いたところ、その不動産会社とは以前、取引をしたことがあり、信用してくれて解決に尽力して下さった。
結果、借地権２物件を当社で買取、裁判所を通さずに名義変更、建替え承諾を取得し、さらに建売にして売却しても次の方へ無償での承諾と銀行融資を受ける為の承諾書への捺印も約束していただいた。